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きらきらアイメイクの必需品、グリッターが地球環境に及ぼしている影響とは?
海洋汚染問題で深刻なのがマイクロプラスティック。メイクにも使われるグリッターも実はこれに分類されるらしく、使用時に少し心がけるだけで(プラスティックフリーのグリッターを選ぶなどして)、マイクロプラスティックの削減につながるのではないでしょうか?
私たちを美しく彩るカラーコスメに欠かせないのが、まばゆい輝きを放つ“グリッター”の存在。
しかし、これらの多くがプラスチック由来であることは意外と知られていない。そこでUK版「エル」が、英国WWFのサステナブルマテリアルスペシャリストのポーラ・チンにインタビュー。
エコフレンドリーなグリッターやカラーコスメを選ぶポイントについて教えてくれた。
コスメと自然の共存を考える
2021年現在、美容ルーティンと環境問題は切り離すことができない関係になってきている。
余分なプラスチックを排除したお気に入りのファンデーション、海に影響をもたらさない日焼け止め、詰め替え可能なスキンケアなど、美容分野においてサスティナブルなアプローチは、無限にある。
そこで次に注目されているのがグリッターだ。マイクロプラスチックによる環境への影響は、その輝きとは裏腹に暗い影を落としている。
プラスチック由来のグリッター
嬉しいことにグリッターのオプションは年々増えている。ここ最近、“環境に優しいグリッター”を取り入れるブランドが増えてきている。
そもそもこれまでのグリッターは、メタリックなプラスチックフィルムシートを裁断することによってつくられていた。
「プラスチックから作られたグリッターは、細かい破片なのでマイクロプラスチックに分類されます。これが自然環境のなかに入り込むと土壌や水を汚染したり、動物の臓器や呼吸器系に影響をもたらす可能性があります」と、ポーラは説明する。
消費者に合わせてブランドも変化
「グリッターへの見方は少しずつ変化してきています。ブランドやリテーラーもまたこの動きに対応しはじめ、グリッターの使用を控えるようになっています」
「例えばコスメブランドの『ラッシュ』では、プラスチック由来のグリッターの使用を禁止に。英国のスーパー『ウェイトローズ』では、グリッターを使用したカードや包装紙採用しないことを発表しました」
購入前に成分表やパッケージをよく読もう
ポーラが所属するWWFでは、生分解性の素材を証明する機関の認証がついているアイテムの使用を推奨している。もし認証付きのグリッターが見つからない場合は、自然由来のカラーコスメを選択すると良いだろう。
「例えば、岩や石に含まれる雲母は自然由来の輝きを持ちます。グリッターの替わりとなることでしょう」
雲母由来のカラーコスメにフォーカスしよう
「天然素材からプラスチック素材へのスイッチは確かにコストダウンになります。肌への密着も良いですし自然界にはない煌めきを作り出すことができます」
さまざまな輝きを生み出してきた従来のグリッターは、この先どのように姿を変えていくのだろうか。
「雲母によるグリッターコスメに切り替えていくことが大切です。けれども、雲母は採掘し続ける必要があるので他の影響を及ぼす可能性があるということも、覚えておく必要があるでしょう」