化粧品の正しい捨て方とは? 化粧品のタイプ別に処理方法を大解説!

前回は「化粧品の消費期限と捨てどき」というテーマでしたが、今回はその捨て方です。

アメリカ(ハワイ)はゴミの分別がとっても大雑把。

可燃ゴミ

リサイクル

葉っぱ、草など

の3分別です。

 

 

このゴミ箱の黒が可燃ゴミ、青がリサイクル、緑が葉っぱや木の枝 と決まっています。

※とある日本のサイトでこのゴミ箱が3万4千650円で売ってましたw  ハワイだと無料です。

 

 

日本は分別かなり細かいですよね。

実家に帰った時、その細かさに驚きました。

そして、私もいつも迷うスプレー缶の捨て方。下記のシェアした記事の中にもありますが、穴を開けて捨てる はもう過去のルールのようです。 危険なので 穴を開けて捨ててはいけないそうですよ!

 

elle online より

1 化粧品を捨てる際の基本的なルール

(※ごみの分別は地域によって異なる場合があります)

“9割ルール”で考える

「その素材の9割が燃える素材であれば燃えるごみ扱いにする、という基本ルールがあります。化粧品は形状も素材も中身もいろいろ種類があって、判断に迷うかと思いますが、迷ったらまずはこの9割ルールに則って考えてみることをおすすめします」

ごみは大きく分けて2種類

「プラスチックや瓶、缶、ペットボトル、古紙など、いろいろあってごみの種類がたくさんあるように勘違いしがちですが、ごみは基本的には燃えるごみ(可燃ごみ)と燃えないごみ(不燃ごみ)の2種類。その燃えるごみの中から再生資源を取り出しているわけです。化粧品でリサイクルできるものは、汚れていない状態を前提とする、ガラスや瓶、陶器、容器包装プラスチックあたりとなります」

プラスチックのフタは資源、スパチュラは可燃ごみ

「容器ほかプラスチックの包装フィルムやフタは、容器包装が用途なので、容器包装プラスチックの資源に出します。ただし、たとえばストローの包装フィルムは容器包装でもストロー自体は容器包装に当たらず可燃ごみ扱いになるのと一緒で、スパチュラなどの容器包装を用途としていないものは燃えるごみに捨てます」

鉄や陶器は割れ物・陶器の日に

「ときどき容器に陶器や鉄が使われている化粧品もあります。自治体にもよりますが、そうした場合は金属・陶器・ガラスごみの回収日に出してください」

液体は回収不可

「基本的に液体はNG。中身の入った物をそのまま出された場合は回収できないルールなので、容器はできるだけ空にして出してください」

匂いの強いものは不燃ごみへ

「資源の大敵は汚れと匂いです。古紙の回収でも、洗剤やお線香の箱などは匂いが染み込んでいて再利用の邪魔になるので、実は資源として再生できません。同様に香料の強い化粧品も、容器(ガラス瓶以外)に匂いが強烈についていることが多く、そうしたものは不燃ごみ、紙なら可燃ごみの扱いになります。
ちなみに化粧品をネット注文した際の郵送箱の伝票、あのカーボン紙は裏写りするのでこれも再生資源の大敵。再生不可なので、伝票は古紙でなく可燃ごみへ、段ボールは資源として出しましょう」

2 化粧品ごとに違う! 容器と中身の処理方法

■リキッドタイプ

香水

「香水は液体なので、そのまま出すと回収されない可能性大です。不要な布やタオルを用意し、香水の中身を全て布に染み込ませてからベランダなどで乾かします。ある程度乾いたらその布は可燃ごみへ。乾いていればわざわざ袋などに入れる必要はありません。フタはプラスチックであればプラスチック資源へ。
時々フタの開かない香水がありますが、残念ながらひたすらスプレーし続けて液体を出すしかなさそう。根気よく出しましょう」

マニキュア

「マニキュアは、容器自体は瓶なので資源ですが、中身がカチカチに固まっている場合も含めてなかなかキレイに洗えないので、不燃ごみとして捨てて大丈夫です。本当はトップの刷毛とフタは可燃ごみ、単体のフタ(刷毛なし)は容器包装プラスチック扱いですが、中身があるとフタを別々にできないので、そのまま一緒に不燃ごみに出してOK。とはいえマニキュアも要らない布にできるだけ出してから捨てるのが理想的です」

オイル系

「オイル系の化粧品は食用油の扱いと同じで、水にそのまま流すと汚染の問題に関わるので、油を吸い取るパッドなどにオイルを染み込ませて、容器を空にしてから捨ててください」

 

リップグロス・リキッドリップ

「リップグロスなどは、中身が出せそうな液体・テクスチャーであれば出して、不燃ごみに。上のフタは本来は可燃ごみですが、中身が漏れるよりは閉めて一緒に出してもらうほうがベターです」

シャンプー・コンディショナー

「普通に使いきってほしいところですが、どうしても捨てたい場合は、水質汚染のことを考えて、中身をそのまま洗面所で洗い流すのではなく、不要な布に含ませて布は可燃ごみに。空けた容器はプラスチック資源に当たるので、軽く拭き取ったり洗い流してからプラスチック資源に出してください。
プラスチックはリサイクル時に工場で1回すべて洗われるはずなので、家庭ではそこまで丁寧に洗わなくても大丈夫ですよ」

リキッドファンデーション

「中身を不要な布に出したあと、そのまま可燃ごみとして捨ててOKです。資源になるフタを別々にできそうであれば、フタのみ資源として捨てます」

化粧水・美容液

「中身を捨ててから容器を資源へ。プラスチックならプラスチック資源、瓶なら瓶の日に出しましょう。美容液のスポイト部分がガラスかプラスチックか、素材がわからず判断に迷ったときは、不燃ごみとして出してしまってもOKです」

■パウダー(粉)タイプ

パウダーファンデーション

「パウダー自体は燃えるごみで、容器は素材によってそれぞれ分別します。9割ルールで見ておおよそがプラスチック容器であれば、プラスチック資源に。ただ、コンパクトケースの鏡は不燃なので、できる人はコンパクトケースの上半分を手で折って切り離し、不燃ごみに出すことをおすすめします。怪我しないように折りましょう」

アイシャドウ

「パレットであれば鏡側の上半分を折れたら折って切り離し、不燃ごみへ。下半分は、アイシャドウ部分を取り出せないようであればそのまま可燃ごみへ。チップブラシも可燃ごみです」

ルースパウダー

「パウダーは可燃ごみへ、容器は容器包装プラスチックとして分別してください」

■クリーム・ジェルタイプ

クリーム

「ティッシュや不要な布にクリームをすべて出して軽く容器をふき取り、容器はそれぞれ資源に出しましょう」

クレンジングジェル・ヘアジェル・ボディジェルなど

「ジェル系のテクスチャーも、シャンプーなどと同じでそのまま排水口に流すと水を汚してしまいます。そこまで大量じゃなければ、そのまま可燃ごみに出しても大丈夫。もしくはやはり要らない布に中身を出してから捨てましょう」

クリームファンデーション

「リキッドファンデーションと考え方は同じ。クリームを不要な布に出し、容器を開けてから、そのまま可燃ごみに出すか、フタを資源として分別して捨てます」

クッションファンデーション

パウダーファンデと同じく、上半分の鏡側を追って切り離し、こちらは不燃ごみに。スポンジほか、残りは可燃ごみに出せばOKです」

■マスカラ・アイライナー・リップスティック・クレヨンetc.

マスカラ

「マスカラは全部プラスチック製ですが、汚れが取れないものなので、すべてそのまま可燃ごみとして捨てましょう」

アイライナー・リップスティック・クレヨン

「これらも全部可燃ごみでOK。キャップがプラスチックであればそれだけ資源へ出してください」

■ツール系(スポンジ・チップ・ビューラーetc.)

「9割ルールで判断しつつ、燃えるか燃えないかで判断します。スポンジやチップは可燃ごみ、ビューラーなど金属素材を使ったものであれば不燃ごみに。美容家電も不燃ごみです。多少の素材違いであれば業者は回収してくれることも多いので、細かく考えすぎなくても大丈夫です。ツールに限らず、どうしても迷ったら不燃ごみとして捨てても構いません」

■スプレータイプ(ヘアスプレー・UVスプレー・泡スプレー・制汗剤etc.)

「ヘアスプレーや制汗剤などの美容系スプレー缶(エアゾール製品)は、基本的に使い切って捨てるのが前提です。使いきれない場合は、通常フタ部分に内蔵されているガス抜きキャップ(残ガス排出機構)を使ってガス抜きします。製品表示に従って、必ず風通しのいい、火の気のない戸外で行ってください。少しくらいなら中身が残っていても許容範囲です。

いちばん困るのは、ほかの不燃ごみの中にスプレー缶をそのまま入れられること。危ないのでスプレー缶はスプレー缶でまとめて or 個別に袋に入れておき、清掃員がわかるようにしてください。また、昔は“穴を開けて捨てるルール”がありましたが、近年はむしろ危険とされているので、穴は開けないでください」

3 捨てる前に……フリマアプリや買取業者に売るのも手!

使ってくれる人に回して循環させよう

「包括的に考えて、ごみは少しでも減らしたいもの。未使用品や少ししか使っていない化粧品であれば、フリマアプリや買取業者などを活用して、欲しい人の手に渡すのもひとつの手だと思います。実際、定価より安い値段で買ってちょっと試してみたいと考える人は多く、出品すると意外と売れるものですよ」

美しいプレゼン&ていねいな郵送を

「僕の妻もよくフリマアプリを利用して売り買いしていますが、売る際の注意点としては、郵送するときは中身が出ないようにしっかり密閉、密封する。破損しないように緩衝材をつける工夫なども大切です。できるだけ買ってもらって循環させたいので、自然光で写真を撮るなど、商品がキレイに見えるように努めるといいでしょう」

4 地球のために心得たい、大事なこと

「化粧品は複合素材が多くて分別が難しいですよね。面倒なのになぜ分別をしなきゃいけないかといえば、世の中にごみがとにかく多いからです。ごみの量に対する最終処分場の量は、日本全体であと20年程度しか残っていません。20年ってあっという間なので、極力みんなでごみを減らしていかなきゃいけない。

実際に清掃業務をしていて、1~2回使っただけで捨てているような状態のごみが、化粧品によく見られます。買ってすぐ使えないから捨てよう、という発想は一度やめましょう。フリマサイトの利用も含め、ものを大事に使うということも考えていかないとね。そして買うときにもしっかり考えることです。

最近はレフィル式の容器に変えたり、自主回収プログラムを始めたメーカーも増えて、化粧品業界も変わりつつあるなと感じます。そうした自主回収システムの存在を知ることも大事。できるだけ積極的に協力して、みんなでものを循環させていきましょう!」

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