東京都現代美術館で開催され、大きな反響を呼んだ石岡瑛子の回顧展「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」。その展示アーカイブが、360度のVRコンテンツと、ハイライト映像で限定公開されているようでう。(期間は、2021年8月24日(火)〜22年3月31日(木)まで。)
生きていらっしゃったならば現在83歳の石岡さん。
第二次世界大戦よりも前にお生まれになり、激動の時代を経て 世界に通用する、しかも「アートディレクター」というなんとも素敵な世界で活躍された、職業婦人にとっては今もなお憧れの存在でえはないでしょうか。
1960年代といえば、おそらくまだ女性は結婚したら家庭に入るという方が多かった時代に、資生堂の広告において ‘自立した女性像’ を提示したキャンペーンは社会現象になったそうです。
(前田美波里さんの美しいこと)
日本の宣伝業界では初となる海外ロケをハワイで行ったのがこのポスターだそう(1966年) 55年も前のものとは思えないほど、色褪せない美しさとデザイン。
「Timeless, Original, Revolutionary」 この3つをデザインの根幹にかかげていたということがうかがい知れますね。
東京現代美術館でのオンライン展示は
美術館よりのメッセージ
「「私」の可能性を拡張し続けた石岡瑛子の仕事は、2020年の現在を生きる私たちに力強いメッセージを投げかけるはずです。」
- 石岡瑛子(いしおかえいこ)
1938年東京都生まれ。アートディレクター、デザイナー。東京藝術大学美術学部を卒業後、資生堂に入社。社会現象となったサマー・キャンペーン(1966)を手がけ頭角を現す。独立後もパルコ、角川書店などの数々の歴史的な広告を手がける。1980年代初頭に拠点をニューヨークに移し、映画、オペラ、サーカス、演劇、ミュージック・ビデオなど、多岐にわたる分野で活躍。マイルス・デイヴィス『TUTU』のジャケットデザインでグラミー賞受賞(1987)、映画『ドラキュラ』の衣装でアカデミー賞衣装デザイン賞受賞(1993)。2008年北京オリンピック開会式では衣装デザインを担当した。2012年逝去。