羊と鋼の森 という小説をご存知ですか?
公式サイトの紹介文章を引用すると
「ピアノの調律に魅せられた一人の青年が調律師として人として成長する姿を暖かく静謐な筆致で綴った祝福に満ちた長編小説」 です。
この文章からもわかる様に、美しい言葉で綴られた描写が繊細で、’祝福に満ちた’ 気持ちになる 優しい小説です。
この前に読んでいたのが「生存者0」だったので そのギャップもすごいです(笑)
子供の頃に我が家にも定期的に調律師の方がきてピアノの調律をしてくださってましたが、深く考えたことのなかったこの「調律師」という職業。本当に素晴らしいお仕事で、ピアノの魅力に引き込まれるので、ご興味がある方は是非読んでみてくださいね。映画化もされてるそうです。 勧めてくれた友人も、この本読んだらピアノが弾きたくなるよと言って、かしてくれました。
この本文の中に
「才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。あるのかないのかわからない。そんなものにふりまわされるのはごめんだ。もっと確かなものを、この手で探り当てていくしかない。」
と、あるんですね。
それで、たまたまYouTubeで見てたピアニストの辻井伸行さんがスタインウェイの工場を訪れるという番組の中で、スタインウェイの素晴らしい音色を作り出す調律師の方が
こんなことをおっしゃっていたのです。
確かな事を探り当てながら、これでいいのか?と問い続けること
どんな職業にでも、どんな人生にも 当てはまるのでしょうね。